今日は傘の日

今日は、傘の日です。1989年に、日本洋傘振興協議会(JUPA)が制定しました。日付は、この日が暦の上で「梅雨入り」を意味する雑節の一つ「入梅」になることが多いからだそうです。梅雨の時期の必需品である傘の販売促進と、傘の使い方などモラルの向上が目的されています。

傘のイラスト

傘は、今から約4000年前にあったことがエジプトやペルシャなどの彫刻画や壁画がからわかっています。傘が一般的に使われ始めたのは、古代ギリシャ時代。アテナイ(アテネの昔の呼び名)の貴婦人たちが日傘を従者に持たせて歩いている絵が残されています。こうしたことから、当時の傘は暑い日差しを遮る目的とともに、権力を象徴する道具として用いられていたと考えられています。

日本に洋傘が入ってきたのは、江戸時代後期の1804年、長崎に入港した中国(清)からの唐船の舶載品目の中に「黄どんす傘一本」との記述が見られます。これ以前にも、安土桃山時代に堺の商人が豊臣秀吉に傘を献上した記録など、洋傘が海外から日本に持ち込まれた形跡はありますが、江戸時代の「黄どんす傘」が洋傘として特定できる最古の記録とされています。
また和傘は、古くは5世紀後半~6世紀の古墳時代、朝鮮半島から「蓋(きぬがさ)」という、絹を張った長柄の傘が伝来したと言われ、日本書紀のなかに「蓋」の文字が記されています。
平安時代の末期に絵画化された「源氏物語絵巻」のなかにも和傘が描かれているほか、室町時代、職人の姿や職人同士の会話などが描かれた「七十一番職人歌合戦」には、傘張り職人の姿が描かれています。

洋傘と和傘の違いは、西欧の伝統的な工法と材質で作られたものを「洋傘」、日本の伝統的な工法と材質で作られたものを「和傘」と呼んでいます。その違いは、雨や日差しを防ぐために骨組みを覆う幕(傘布)の材質が顕著で、洋傘は、防水加工した木綿や絹、ナイロン、ポリエステルなどを材料とするのに対し、和傘は、油紙(防水加工した和紙)などが用いられています。

元々傘は、雨を防ぐものというより、陽射しを遮るために作られたものと言われています。

傘の歴史を調べ始めると、いろいろ分かって楽しいですね。皆様も興味を持たれたら、「傘の歴史」などのキーワードでインターネット検索をしてみてくださいね。


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