忘れて困る~!という方に忘却曲線からの復習日

生徒様の中には、すぐ忘れて困る!とおっしゃる方がいますが、誰でも忘れてしまうものです。

先日、忘却曲線から神戸の高校生が考えたエビングハウスフセンというものがある事を知りました。

定期的に見直し(復習)をして、定着させていくために、いつ復習したら良いかを見やすくしたもので、日付で次の見直し日を分かりやすく表示しています。

以下の引用にもあるように、(当日見直し)、翌日、1週間後、2週間後、1か月後、2か月後に見直すと、どんどん思い出す時間が短縮され、定着していくという事でした。

20分で4割忘れてしまうというのは驚愕の事実ですね。

どうしても覚えたい事がある方は、意識して試してみてくださいね(^^♪

エビングハウスの忘却曲線とは、ドイツの心理学者であるヘルマン・エビングハウスが、人間の長期記憶について研究した結果、提唱された考え方です。

 この研究では意味のないアルファベットを記憶させた後、どれだけ記憶を保持できているかを実験したもので、20分後には42%を忘れている(58%を記憶している)という結果が出ています。

 この実験では、人は学んだことを案外忘れやすいため、再び思い出すなど振り返ることの大切さがわかりました。

2013年に行われたカナダのウォータールー大学の研究では、

  • 復習しなければ1カ月後にはほとんど忘れてしまう
  • 24時間以内に復習すれば、10分の復習で100%の記憶に戻る

 といわれています。

 エビングハウスの忘却曲線は、人は忘れやすいということを示していますが、実際は、人が一度覚えたことを再度覚えるためにかかる時間の「節約率(どれぐらい減らすことができるか)」を時間軸で表したものです。意外と勘違いしている人も多いのではないでしょうか。

 つまり、覚えていられる時間や忘れるまでの時間ではなく、同じことを覚えなおしたときの時間がどれだけ節約されたかを表しています。

ツギノジダイ https://smbiz.asahi.com/article/14828411

■復習のタイミングが重要

復習を行う場合、回数も重要ですが、もっと重要なのがタイミングです。5回復習する場合であっても、そのタイミングによって記憶の定着率に雲泥の差がつきます。

「エビングハウスの忘却曲線」によれば、1ヵ月経つとほとんど忘れてしまう(覚えなおすのに最初に記憶するのと同等の労力が必要)ということですから、1回目の復習が1ヵ月後、というのでは復習の効果は期待できません。脳神経科学の専門家によれば、忘却曲線に基づいて、1回目が翌日、2回目がその1週間後、3回目がその2週間後、4回目がその1ヵ月後、5回目がその2ヵ月後、とするのが理想的な復習のタイミングと言われています。理想ではありますが、現実的にこれを実践するのはかなり難しいことですし、仕事をしている人にはほぼ不可能です。しかし、この原理を有効に使えれば、記憶の定着率が格段に上がることは間違いありません。 ではどうするかですが、「できる範囲内で忘却曲線を利用する(復習のタイミングを考慮する)」「優先順位をつけて復習する」ことで解決できます。

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