よく切れる(てしまう)紙の厚さって知ってますか?
デンマーク工科大学の研究者が発表した論文「Competition between slicing and buckling underlies the erratic nature of paper cuts」によると、紙での切り傷が発生しやすい厚さがあるとわかりました。この研究では、ティッシュペーパー、雑誌、オフィス用紙、本のページ、名刺、写真プリントなど、さまざまな種類と厚さの紙を使い、実験を行いました。
実験では、人間の皮膚を模倣する弾道ゼラチン「スラブ」を使い、実験しました。その結果、最も危険な状況は65μm(0.065mm)の厚さの紙がゼラチンスラブに15度の角度で接近した場合であることが分かりました。この厚さの紙は、ドットマトリクスプリンタや科学雑誌などに一般的に使用されているものです。
つまり、私たちが日常的に触れる紙の中にあります。厚くもなく薄くもない中間の厚さの紙には注意が必要ですね。紙を扱うときには、少しだけ注意を払ってみてください。ちょっとした知識が、紙での思わぬ切り傷を防ぐ助けになるかもしれません。
もっとも人間の皮膚を切り裂く「紙の厚さ」 デンマークの物理学者が特定
デンマーク工科大学に所属する研究者らが発表した論文「Competition between slicing and buckling underlies the erratic nature of paper cuts」は、最も切り傷になりやすい紙の厚さを調査した研究報告である。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2407/02/news062.html