お盆の風習
当たり前と思っていたお盆の風習も、地域によって大分違うようですね。
それぞれを詳しく聞くこともないので、ここで一例をご紹介します。
何それ!と思われる内容があるかもしれませんが・・・(^_-)-☆
8月13日の迎え火、8月14日、15日にお墓参り、16日は送り火、これは大体どこの地域でも同じでしょうか。(お墓参りをしない地域もあるそうですが)
お墓参りの際、14日は朝から、お花とお水、お線香やロウソクはもちろん、お赤飯、けんちん汁(とうふ、ニンジン、こんにゃく、平鞘インゲン/今でいうモロッコインゲン)の具、きゅうりの酢の物が定番で、キササゲ(庭に生えている木)の葉をお皿代わりに敷いてその上に乗せ、細い木の枝を切って作ったお箸(何の木か不明)お供えします。
自分の家だけではなく、親戚一同、無縁仏など、お供えする場所は30前後にもなります。
同じく夕方は、お菓子などをもってお墓参り。
15日にはお米を水につけたものを同じくキササゲの葉をお皿にしてお供えします。
みんなで手分けして準備し出かけるお墓参りだったので、それこそ全部一人で準備するには「はて?」という事も多いですが、しっかり供養をしている感じになります。
しかしながら、家にお迎えしているのになぜお墓参り?という疑問が・・・。家にもお仏壇から前の方に張り出した壇をを作ってお供え物を並べておくのになぜ?
母親の答えによると、お墓の中で一番新しい仏さまがお墓を守っているとの事。ほんとかな~、そしたらずっと帰れない仏さまがいるよね~と思いながら、気持ちの折り合いを付けました。
これは岩手県宮古市某地区の習わしでした。地方により大分違うと思いますが、先祖や故人を思う気持ちはどこも同じだと思います!
季節の行事も、災害などで出来なくなることもありますし、なかなか帰れない事も有りますので、出来る時に大切にしたいものですね。
豆知識:
平鞘インゲンを野菜売り場ではモロッコインゲンと言っていますが、これはタキイ種苗が登録している商品名との事です。
キササゲ
https://kyusyoku-kosien.net/birth_tree/%E3%82%AD%E3%82%B5%E3%82%B5%E3%82%B2/
中国原産のノウゼンカズラ科の落葉高木であるキササゲは、木偏に秋、「楸」と書きます。木偏に春は「椿(ツバキ)」、木偏に夏は「榎(エノキ)、木偏に冬は「ヒイラギ」となります。