父の日に、あらためて“父”という存在を考える日
本日6月15日は「父の日」です。毎年6月の第3日曜日にあたるこの日は、一般的には、日頃なかなか口に出して伝えられない「ありがとう」の気持ちを、お父さんに届ける特別な日です。
父の日のはじまり
父の日の起源はアメリカにあります。1909年、アメリカ・ワシントン州に住むソノラ・スマート・ドッドさんが、男手一つで自分を育ててくれた父親を讃えて、「母の日があるなら父にも感謝を伝える日を作りたい」と思い立ったことがきっかけでした。1910年に最初の父の日が祝われ、次第に広まり、1972年にはアメリカの正式な祝日として制定されました。日本では戦後から少しずつ浸透し、今では母の日と並んで大切な家族の記念日となっています。
父に向けてのメッセージ
父の日は、普段はなかなか口にできない感謝の気持ちを素直に伝える絶好のチャンスです。
「お父さん、いつも家族のために頑張ってくれてありがとう。無口だけど、その背中からたくさんのことを学びました。どうか、体に気をつけて、これからも元気でいてください。」
このように、短くても心のこもった言葉は、お父さんにとって何より嬉しいプレゼントになるでしょう。
父の日の祝い方3選
1. 手紙やメッセージカードを贈る
普段は言えない感謝の言葉を、手紙やカードに綴ってみましょう。シンプルでも、直筆の文字には温かみがあり、思いが伝わります。
2. 好物の料理でおもてなし
お父さんの好きな料理を手作りして、家族みんなで食卓を囲むのも素敵な過ごし方です。外食も良いですが、手料理には特別なぬくもりがあります。
3. プレゼントを用意する
ネクタイやお酒、趣味のグッズなど、お父さんの好みに合ったプレゼントも喜ばれます。高価である必要はありません。「あなたのことを思って選びました」という気持ちが大切です。
父の日は、改めてお父さんとの絆を感じるきっかけになります。忙しい毎日の中で、つい当たり前になってしまっている存在だからこそ、この日だけは、素直な「ありがとう」を伝えてみてはいかがでしょうか。家族の笑顔が、最高の贈り物になるかもしれません。
また、日ごろより疎遠だったり、それほど仲が良いわけではないという方もいらっしゃることでしょう。そのような方にも、父という存在を考える日にしてみてはいかがでしょうか。
仲が良くない父への、父の日の過ごし方・接し方3選
1.「儀礼的な一言」で十分:形式としての「ありがとう」
「深い感謝や愛情を伝えるのは正直難しい」という場合でも、「父の日だから、一応…ありがとう」と一言だけ伝えるのは一つの方法です。
儀礼的でも、言葉は残ります。目を合わせなくても、メッセージカードやLINEでも構いません。
例:「今日は父の日だね。普段言えないけど、いろいろありがとう」
→ これだけでも十分です。
2. 直接話さなくても、何か“行動”で示す
関係がぎくしゃくしていると会話自体が難しいこともあります。そんなときは、言葉の代わりに行動で「気にしている」ことをさりげなく伝える方法も。
・お酒やお菓子など、相手の好みに合いそうなものをプレゼントしてテーブルに置いておく
・父の好きなTV番組を録画しておく
・「これ父が使いそうかな」と思って、日用品をさりげなく補充しておく
「話す」よりも「何かした」という事実の方が、関係改善の糸口になることもあります。
3. あえてスルーするのも「あり」:無理に何かしない勇気も大事
心の整理がついていなかったり、わだかまりが強い場合は、父の日に無理に何かしようとしなくてもOKです。
父の日は「感謝を押し付ける日」ではありません。「何もせず、何も言わない」という選択肢も、感情を尊重した立派な向き合い方です。
必要なのは「無理をしないこと」と「罪悪感を持たないこと」です。
✨ 最後に:距離感も、あなたの思いやりの一部
「仲が良くない父への接し方」に正解はありません。あなたができる範囲で、心に負担のない方法を選ぶのが一番です。
形式的でも、行動することでも、あるいは何もしないことでも、それぞれが「あなたらしい父の日の迎え方」なのです(^_-)-☆
父親に対する向き合い方で、父の日も千差万別。とりあえず、どなたにとっても良い日でありますように(^^)/
