ブルーベリーのルーツと今〜東京が育んだ“青い宝石”の物語〜

今が旬のブルーベリー。小粒ながら鮮やかな青紫色の実は、目に良いとされるアントシアニンをたっぷり含み、スーパーフードとしても注目を集めています。
近年では観光農園や地域ブランドの特産品としても人気ですが、実はこのブルーベリー、日本での歴史はまだ浅く、発祥は意外な場所にあります。

今朝のテレビでも紹介されいましたが、意外に近場が発祥の地ということでご紹介します。

日本で初めてブルーベリーが紹介されたのは1951年(昭和26年)。北海道農業試験場がアメリカからハイブッシュ系の苗を導入したのが最初です。ただしこれは研究目的で、栽培が広がるには至りませんでした。その後、温暖な地域にも適したラビットアイ系の品種が導入され、1960年代に入って本格的な栽培研究が始まります。

そして1968年(昭和43年)、東京農工大学の岩垣駿夫教授の指導のもと、教え子である島村速雄さんが、東京都小平市にある実家の畑に130本の苗を植え、日本で初めて民間による商業栽培をスタート。これが広がりのきっかけとなり、小平市は「ブルーベリー栽培発祥の地」とされるようになりました。それが小平市の花小金井南町であったことから、花小金井駅南口のロータリー内に「ブルーベリー発祥の地こだいら」の標柱が立てられています。https://www.city.kodaira.tokyo.jp/kurashi/060/060906.html

その後、関東を中心にラビットアイ系の栽培が広がり、東京の多摩地域では多くの農家が栽培に取り組むようになります。特に小平市、町田市、八王子市、青梅市などでは、気候と土壌の相性も良く、観光農園や直売所も充実。こうした地域の努力により、今では東京都がブルーベリー生産量日本一を誇るまでになりました。

農林水産省の統計(令和4年産)によると、東京都の生産量は年間約326トンで全国シェアの14.7%を占め、第2位の長野県(252トン)を大きく上回っています。冷涼な地域ではハイブッシュ系が主流ですが、東京都では育てやすく収量の多いラビットアイ系が多く栽培されています。

今では日本全国でブルーベリーの摘み取り体験ができるようになりましたが、そのルーツは東京都にあります。小さな果実がつないだ人の想いと地域の力。それが今も東京のあちこちで青く実り続けているのです。この夏はぜひ、発祥の地・東京のブルーベリーに出会ってみてください。甘酸っぱくて、どこか誇らしい味がするかもしれません。

教室でも2013年から、コロナの時期を挟んで、いまだに人数限定でブルーベリー狩りを続けています。近年の気温の高さでは熱中症になりかねないので、無理をせず、午前中に摘み取りは終わらせるようにしています。自分でもぎ取る感覚は格別ですよ。

教室で伺っているのはナイトウ果樹園さん https://naito-fg.jp/ です。
参考:じゃらん東京のブルーベリーランキングTOP8 https://www.jalan.net/kankou/130000/g2_J0/

教室について詳しくはコチラ

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