新宿御苑「森の薪能」体験記

いつの間にかすっかり秋も深まってきましたね! まさに「芸術の秋」です!

さて、先日10月23日、新宿御苑で開催された「37回 森の薪能」を観に行ってきました!御苑では何十年ぶりかでの2回目の鑑賞です。

なんといっても今回のお目当ては、あの大人気、野村萬斎さん! 萬斎さんが出演されるとあって、チケットを取りました。

演目の一つ、狂言の「成り上がり」では、「えっ、そんな展開も『成り上がり』って言うんだ!?」と、色々なパターンの「成り上がり」が出てきて、とても興味深かったです。蛇の呼び方も。

そしてメインの能は「邯鄲(かんたん)」。 このお話、なんと650年前の室町時代から演じ続けられているそうです! 歴史の重みがすごい…!

内容は、「主人公が、粟(あわ)ご飯を炊いているほんの短い間に、なんと50年分の一生(!)の夢を見る」という壮大なお話。 実はこのお話こそが、「人の世の栄華は、粟を炊く間の短い夢のようにはかない」という意味の、 あの有名な言葉 「一炊(いっすい)の夢」 の語源になったそうです!

夢と現実が入り混じる幻想的な世界…。 最後も、夢から覚めたのか、まだ夢の中なのかは、枕が舞台上にあるかなしかでわかるとの解説でした。最後にはベッドになったり玉座になったりした台や枕も片づけられるところまで見せていただきましたので、観客の皆さんも「あれ?今終わり?」と、拍手のタイミングを戸惑うほどでした。演出は室町時代もこのようだったのか、どのような気持ちで見ていたのかと感慨深かったです。

薪の火に照らされて、都会の真ん中で「一炊の夢」の語源に触れる…。 なんとも不思議で素敵な時間を過ごせました♪ 皆さんの「芸術の秋」のお話も、ぜひ聞かせてくださいね!

久々の新宿御苑の芝生はふかふかでした(^_-)-☆

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