11月26日は「いい風呂の日」――お風呂で心も体もリセットしよう
11月26日は、語呂合わせの「いい(11)ふろ(26)」から、いい風呂の日に制定された日です。制定したのは日本浴用剤工業会で、入浴剤の効用や入浴習慣の大切さを広めるのが目的です。 秋の深まりとともに、冷えた体を温めてリフレッシュしたくなるこの時期にぴったりの記念日ですね。
🛁 温度別に変わる「お風呂の効能」
お風呂に入るとき、お湯の温度によって、体への作用や得られる効果が変わります。現在の研究でも、入浴温度の設定が大切とされています。
● ぬるめ(38〜40℃)
この温度は副交感神経が優位になり、リラックスしやすく、筋肉のコリがほぐれ、血流がゆっくり促されます。湯冷めしにくく、疲労回復や良質な睡眠、ストレス解消に向いています。
● 熱め(42℃以上)
高温浴は交感神経を刺激し、体がシャキッと目覚めたい朝や、活動前におすすめ。ただし、心拍数や血圧が上がりやすく、肌表面は温まっても体の芯まで温まりづらいという報告もあります。特に長湯や全身浴は、心臓や血圧に負担になることもあるため注意が必要です。
💧 お湯につかるだけでこんなにスッキリ
湯船に浸かると、温熱作用・浮力作用・静水圧作用などが働き、次のような効果が期待されます:
- 血行促進で冷えや肩こり・腰痛の緩和、代謝アップ。
- 筋肉や関節の緊張がほぐれてリラックス、神経痛や疲労回復。
- 水圧と浮力で関節や筋肉の負担が減り、むくみの改善、体の軽さを感じやすくなる。
🫧 「石けん(ボディソープ)で洗う/洗わない」はどうする?
お風呂で「つかるだけ」でも十分な温熱・浮力・静水圧の効果が得られます。特に疲れを取り、リラックスしたい夜の入浴なら、まずは湯船で心と体をほぐすのは効果的です。
もちろん、肌の清潔を保ちたいなら石けんやボディソープで洗うのもよいですが、ゴシゴシ擦りすぎず、やさしく洗い、必要以上に洗いすぎないのが肌のため。入浴の目的やその日の体調に応じて、洗う・洗わないを使い分けるのもいいでしょう。
たとえば
- 湯船で芯から温まってリラックス → 洗わず「つかるだけ」
- 外出帰りや汗をかいた日 → 優しく石けんで洗う
というように、目的で切り替えるのがおすすめです。特に冬はお肌の乾燥が気になる季節です。綿のタオルに何もつけずに、なでるように洗うこともおススメです。
また、おうちにあるお塩や重曹、入浴剤などをいれてお湯を柔らかくして入るのも良いですね。
🎯 「いい風呂の日」だからこそ意識したいこと
せっかくの「いい風呂の日」。ただ入るだけでなく、次のように意識してみてはいかがでしょう?
- お湯の温度を「38〜40℃」のぬるめに設定して、ゆったり15分ほど浸かってリラックス。
- 忙しい日も、手軽に「湯船につかるだけ」の入浴で心身をリセット。
- 入浴後は水分補給を忘れずに。
- 肌が敏感なときは、石けんの使用を控えたり、洗う強さを弱めたり。
寒さで縮こまりがちな体と心を、優しい湯でじんわりほぐす。そんなバスタイムが、冬を元気に過ごす秘密かもしれません。
以上、「いい風呂の日」にちなんだお風呂のあれこれ。バスタイムが、心地よく、からだにもやさしい時間になりますように。


