ノーベル賞ウィーク開幕!「あの人が受賞するかも?」世界がわくわくする一週間

10月に入ると、世界中の研究者やニュース番組が一斉に盛り上がるのが「ノーベル賞ウィーク」です。
毎年この時期になると、「今年は誰が受賞するのか?」と話題になりますね。
少し難しい印象のあるノーベル賞ですが、その始まりや“前哨戦”といわれる賞を知ると、ぐっと身近に感じられます。

今日の夕方からいよいよ発表が始まりますが、その前に予備知識を仕入れておきましょう。


🔹ノーベル賞ってどんな賞?

ノーベル賞は、スウェーデンの発明家 アルフレッド・ノーベル が遺言でつくった賞です。
ダイナマイトを発明して大金持ちになった彼は、晩年「人の役に立つことにお金を使いたい」と考え、自分の財産を基金にして世界中の優れた人をたたえる仕組みを残しました。

最初は「物理学」「化学」「医学」「文学」「平和」の5分野から始まり、今は「経済学」を加えた6分野で発表されています。
授賞式は、ノーベルの命日である12月10日に行われます。


🔹前哨戦①「クラリベイト引用栄誉賞」

ノーベル賞が発表される前に、「この人が受賞するのでは?」と話題になるのがこの賞です。
アメリカの情報会社クラリベイトが、世界中の論文を調べ、多く引用されている=影響力の大きい研究者を毎年選んでいます。

実はこの「引用栄誉賞」に選ばれた人のうち、これまでに80人以上が本当にノーベル賞を受賞しています。
そのため「ノーベル賞の予言リスト」とも呼ばれています。

2025年は日本からも、生理学・医学の分野で寒川賢治さん児島将康さんが選ばれ、注目されています。


🔹前哨戦②「ウルフ賞」

もう一つ有名なのが、イスラエルの「ウルフ賞」。
1978年に始まった賞で、物理、化学、医学、数学、芸術などの分野で世界的に活躍した人に贈られます。
このウルフ賞の受賞者の中からも、のちにノーベル賞を受けた人がたくさんいるのです。
たとえば日本では、ノーベル賞も受賞した野依良治さん(化学)小柴昌俊さん(物理)も、ウルフ賞の受賞者です。


🔹2025年のノーベル賞発表スケジュール

  • 10月6日(月) 生理学・医学賞
  • 10月7日(火) 物理学賞
  • 10月8日(水) 化学賞
  • 10月9日(木) 文学賞
  • 10月10日(金) 平和賞
  • 10月13日(月) 経済学賞

🔹楽しみ方のヒント

新聞やテレビで発表を見ながら、「あ、この名前、前に引用栄誉賞で見た人だ!」とチェックしてみると、ちょっとした“通”の気分です。
また、「この研究がどんなふうに私たちの生活を変えるのか?」を想像してみるのも面白いですね。

科学や平和、文学…人が積み重ねてきた努力をたたえるこの一週間。
少しだけニュースを見る目を変えてみると、今年のノーベル賞ウィークがきっともっと楽しく感じられます。

ウルフ賞(時事用語辞典) https://imidas.jp/hotkeyword/detail/K-00-304-11-06-H017.html

読売新聞オンライン ノーベル賞の日本人有力候補を紹介、自然科学分野の発表は6日夜からhttp://xn--yomiuri-s04fmd7h3gk079h.co.jp/science/20250928-OYT8T50031/

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