11月12日は酉(とり)の日、福を呼び、火を慎む日

1.酉(とり)の日ってどんな日?

今日は「酉の日(とりのひ)」です。
十二支(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)の中の“酉”にあたる日で、12日に一度めぐってきます。

この酉の日、特に11月にあたる日は「酉の市(とりのいち)」として昔から親しまれています。
関東では有名な浅草・鷲神社(おおとりじんじゃ)をはじめ、全国の神社で商売繁盛や開運を願うお祭りが行われます。
縁起物の「熊手(くまで)」がずらりと並び、威勢のいい掛け声が響く光景は、この季節ならではですね。


2.どんな由来があるの?

酉の日はもともと、秋の収穫に感謝する日が始まりといわれています。
農作物を神さまにお供えして、実りをお祝いする「収穫祭」が、今の「酉の市」に変わっていきました。

また、神話の中では「日本武尊(やまとたけるのみこと)」が戦勝のお礼参りをした日とも伝えられています。
このことから「勝負運」や「福を招く日」としても親しまれるようになりました。


3.「三の酉は火事が多い」って本当?

昔から「11月に酉の日が3回ある年は火事が多い」といわれます。
これは「三の酉(さんのとり)」と呼ばれる年のことです。

いわれにはいくつか説がありますが、主な理由はこの2つ。

1️⃣ 乾燥の季節
 11月の終わりは空気がとても乾燥する時期。
 火の扱いに注意しよう、という生活の知恵から生まれたとされています。

2️⃣ 「酉=火を連想させる」
 酉は「鶏(にわとり)」の意味を持ちます。
 その赤いトサカが炎を思わせることから、「火事に気をつける日」と言い伝えられたのです。

「三の酉」は今年(2025年)には当たりませんが、火の元の点検をするよいきっかけにもなりますね。


4.酉の日の楽しみ方・過ごし方

せっかくの「酉の日」、ちょっと縁起をかついでみませんか?

  • 神社やお寺をお散歩がてら参拝
     静かに手を合わせて、今年の感謝を伝えてみましょう。
     「よく頑張ったな」と自分をねぎらう時間にもなります。
  • 熊手を見に行く/写真を撮る
     福をかき集める「熊手」は見ているだけでもワクワクします。
     色とりどりの飾りをスマホで撮って、思い出に残すのもおすすめ。
     豪華な熊手が並んでいる所は見ごたえがありますが、商売をしているのでなければ、なかなか手が出しにくいもの。
     神社では華美ではなく、とてもシンプルなものを授けていただけますので、神社で熊手を探してみていただくのもお勧めです。
  • おうちで“福を呼ぶ”時間を
     甘酒やほうじ茶を飲みながら、今年の出来事をメモしてみましょう。
     「ありがとう」を書き出すだけでも、心が温まります。
  • 火の用心もお忘れなく
     乾燥する季節です。ストーブのまわり、コンセントのたこ足など、 今日のうちにチェックしておくと安心です。

5.まとめ

11月の酉の日は、「実りに感謝し、福を呼び、火を慎む日」
昔ながらの知恵と、現代の生活に通じるヒントがたくさん詰まっています。

今日は少しだけ足を止めて、空を見上げながら「今年もよくやったね」とつぶやいてみませんか。
きっと、心がふんわり温かくなるはずです。


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