デジポリスに新登場!国際電話ブロックで詐欺電話を撃退 — 2025年12月からの新機能をガイド

はじめに

2025年12月1日、東京都の防犯アプリ「デジポリス」が新機能を発表しました。海外からの国際電話や、過去に詐欺に使われた番号からの着信を自動で遮断する機能――その名も「国際電話番号ブロックシステム」です。

特殊詐欺が巧妙化し、被害が深刻化する中、スマホひとつで“架電系詐欺リスク”を減らせるこの機能は、幅広い世代にとって非常に心強いニュースです。この記事では、機能の概要と設定方法、注意点をわかりやすく紹介します。


デジポリスとは — 防犯アプリの基本機能

「デジポリス」は、警視庁 が提供する無料の防犯アプリ。東京都内の犯罪発生情報や、防犯に関する最新情報(例えば「子ども・女性の安全情報」「サイバーセキュリティ情報」「公開捜査情報」など)をプッシュ通知で受け取ることができます。

さらに、防犯ブザーや「痴漢撃退機能」、見守り機能、防犯パトロール通知など、日常生活の安全を守る多岐にわたる機能も備えています。

これまでも、地域の治安情報や「アポ電(特殊詐欺の予兆電話)」の注意喚起など、防犯ツールとして有用でしたが、今回のアップデートで“電話詐欺対策”がさらに強化されました。


なぜ「国際電話ブロック」が必要か

近年、特殊詐欺の手口として、海外の電話番号を使った“国際電話詐欺”が急増しています。警視庁によると、2024年は詐欺電話の約7割が国際電話番号(「+81」以外、たとえば「+1」「+44」など)だったとのこと。さらに、2025年上半期には約8割を占めたという報告もあります。

また、かつては固定電話がメインだったターゲットが、最近では携帯電話やスマートフォンに移ってきており、スマホ世代も他人事ではありません。

こうした背景から、国際電話を “そもそも受けさせない” ブロック機能は、詐欺被害を未然に防ぐために非常に効果的と考えられています。


新機能「国際電話番号ブロックシステム」の内容

✅ 主な機能

  • 海外からかかってくる「国際電話番号(+で始まる番号)」からの着信通知を遮断。
  • 過去に詐欺に使われた番号として警視庁が把握している電話番号からの着信も、自動でブロック。
  • ブロック対象番号の登録はユーザー側で行う必要がなく、警視庁側で適宜番号リストを管理。

📱 対応OSと制限

  • Android版:海外からの国際電話、詐欺番号のどちらもブロック可能。
  • iPhone(iOS)版:詐欺番号の着信は遮断できるものの、OSの仕様により“国際電話そのもののブロック”はできず、代わりに「別の対策設定画面」が表示される。

つまり、iPhoneユーザーは機能制限があるため、注意が必要です。


設定方法(例:Android版)

  1. スマホで「デジポリス」アプリを最新版(バージョン 3.5.0 以降)にアップデートする。
  2. アプリを開き、「国際電話番号ブロックシステム」機能をオンにする。
  3. これで、海外番号および警視庁が登録した詐欺番号からの着信が自動的にブロックされるようになる。

なお、ユーザー側で番号を登録/管理する必要はなく、警視庁側で番号リストが適宜更新されます。


使う前に知っておきたい注意点/デメリット

  • iPhone利用者では国際電話ブロックが使えず、“遮断できない”場合がある。代替手段を検討する必要があります。
  • 海外の家族や友人、海外サービスとのやり取りがある人には不便になる可能性。国際電話を遮断すると、必要な正当な国際通話も受けられなくなるからです。
  • “完璧な対策”ではない ― 詐欺は電話だけでなく、メールやSNS、オンライン操作など多面的。ブロック機能は“電話経由の詐欺防止”に有効、という理解が重要です。

なぜ今、この機能? — 背景と警視庁の呼びかけ

2025年は、東京都内での特殊詐欺被害額が過去最悪を更新。10月末時点で約 236億8000万円 に上っており、前年同期から大幅な増加です。

警視庁は、この状況を受けて「電話に出ない」という基本的な対策をより手軽に、確実に実行できる手段として、デジポリスの国際電話ブロック機能を広く呼びかけています。

また、実際に詐欺電話の多くが海外番号を使っている現実があるため、国際電話そのものをブロックするという強めの対策が、あえて選ばれたようです。


まとめ 〜 あなたと家族の安全のために

  • デジポリスは、地域の防犯情報から痴漢撃退、防犯ブザー、見守り機能まで、幅広く網羅された総合防犯アプリ。
  • 新たに搭載された国際電話・詐欺番号ブロック機能は、特殊詐欺の急増・国際電話詐欺の多発という昨今の事情に対応する強力な武器。
  • 特に高齢者やスマホが苦手な家族がいる方、普段あまり電話を受けないような方にとって、「鳴らない・表示されない」ブロックは有効な“守り”になります。
  • 一方で、海外との通話がある家庭や、iPhone利用者には制限もあるため、使い方をよく考えて、必要に応じて “別の対策アプリ” や “国際電話利用休止の手続き” などを併用するのが現実的です。

最後に

防犯や詐欺対策は「万全」はありませんが、「少しでもリスクを減らす」ことはできます。特にこれから年末年始にかけて、詐欺が増える季節。もしスマホを使っているなら、ぜひ「デジポリス」の国際電話ブロック機能を検討してみてください。

あなたやご家族の“もしも”を防ぐための第一歩になるかもしれません。

若かりし頃に、痴漢撃退メニューの中の「痴漢です 助けてください」というものがあればうれしかったなーと思うこの頃。今被害に遭いやすい方はぜひ活用してくださいね。画面を周りに人に見せるだけでも、助けになると思います。「ちかんされていませんか?」という声に出して聞けないけれど、もしかして?!という時には活用できそうです。

また、メニューには防犯ブザーもあるので、ちょっとした抑止力になる可能性もあります。

気になる方はデジポリスアプリで確認してみてくださいね。

参考
nippon.com(国際電話ブロック報道) https://www.nippon.com/ja/news/yjj2025120100115/?utm_source=chatgpt.com
警視庁公式「デジポリス」https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kurashi/tokushu/furikome/digipolice.html
Fam-Security(解説記事)https://fam-security.com/deziporisu-kokusaidenwa/
App Store(デジポリス)https://apps.apple.com/jp/app/digi-police/id1079669000

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