初観音(はつかんのん)とは?一年の願いを託す日 〜由来と知っておきたい雑学〜
初観音(はつかんのん)とは、その年に最初に迎える観音さまの縁日のことです。
多くの地域では、1月18日または1月19日にあたります。
観音菩薩(かんのんぼさつ)は、苦しむ人々の声に耳を傾け、救いの手を差し伸べる仏さまとされ、古くから庶民に親しまれてきました。
そのため、年のはじめに観音さまへお参りし、一年の無事や健康、家内安全を願う風習が生まれました。
なぜ18日・19日なの?
観音さまの縁日は、一般的に毎月18日とされています。
これは「観音」という字を分解すると
観 → 「十八」
音 → 「日」
と読めることから、「18日」が縁日になったといわれています。
地域やお寺によっては、前日の17日を含めて三日間を初観音とする場合や、19日を中心に行事を行うところもあります。
初観音に行われること
初観音の日には、各地の観音霊場で次のような行事が行われます。
- 観音堂での参拝
- 御朱印をいただく
- 縁日(露店)が立つ地域もある
- お札やお守りを新しくする
特に昔は、農家の人々が五穀豊穣を願って参拝する大切な日でもありました。

初観音にまつわる雑学
● 「初もの」は縁起が良い
初観音は「初◯◯」の一つ。
初詣、初夢、初市と同じく、年の最初の行事は縁起が良いとされ、特別な意味を持ちます。
● 女性の信仰も厚い
観音さまは、子授け・安産・子育ての仏さまとしても信仰され、特に女性とのご縁が深いとされています。
● 西国三十三所とも関係が深い
日本各地の観音信仰は、西国三十三所観音霊場をはじめとする巡礼文化とも深く結びついています。
まとめ
初観音は、一年の始まりに心を整え、静かに願いを込める日です。
大きな願いでなくても、「今年も健やかに過ごせますように」と手を合わせるだけで、心がすっと落ち着くものです。
忙しい日常の中でも、こうした日本の伝統行事を知り、少し立ち止まる時間を大切にしてみてはいかがでしょうか。
年のはじめに、行事の意味を知り、少し立ち止まって願い事を考える時間は、心を整える良いきっかけになります。
初観音を機に、「今年はどんな一年にしたいか」「何を大切に過ごしたいか」を思い描いてみてください。
日々の学びや挑戦が、実りある一年につながりますように。

