桜の季節の美しい言葉10選
― 桜を咲かせる雨、桜に降る雪 ―
日差しが春めいてきて、そろそろ桜の開花予想が出始める季節ですね。
今朝のラジオのお天気コーナーでも紹介されていましたが、実は日本語には、桜の季節の天気や風景を表す言葉がたくさんあります。
桜を咲かせる雨、桜を散らす風、桜に降る雪など、どれも日本の季節感を感じさせる美しい言葉です。
今回は、桜にまつわる天気の言葉をいくつかご紹介します。
目次
催花雨(さいかう)
花を咲かせるのを促す春の雨のことです。
春先に降る雨が気温を上げ、つぼみを開かせることから
「花を催(うなが)す雨」と呼ばれるようになりました。
桜の開花を待つ季節にぴったりの言葉です。
花の雨(はなのあめ)
桜などの花が咲く頃に降る雨のこと。
満開の桜に静かに降る雨は、
晴れた日の華やかな桜とはまた違う風情があります。
花曇り(はなぐもり)
桜の咲く頃に多い、うすく曇った春の空のことです。
青空ではなくても、柔らかな光の中で
桜がやさしく見える春ならではの空模様です。

花冷え(はなびえ)
桜が咲く頃に、急に寒くなることがあります。
このような春の一時的な冷え込みを「花冷え」といいます。
昼間は暖かくても、夜になると急に冷え込むこともあり、
春の体調管理にも気をつけたい時期です。
桜吹雪(さくらふぶき)
満開の桜の花びらが、風に舞いながら散る様子。
花びらが舞う姿はまるで雪のようで、
「春の雪」のような幻想的な景色になります。
花吹雪(はなふぶき)
花びらが風に舞う様子を表す言葉です。
桜の季節には、桜並木の下で
花が雪のように舞い落ちる美しい光景を見ることができます。
花嵐(はなあらし)
桜の咲く頃に吹く、花を散らしてしまう強い風のことです。
満開の桜が一気に散ってしまうこともあり、
少し寂しさを感じる春の風でもあります。
桜流し(さくらながし)
満開の桜のあとに降り、
花びらを散らしてしまう雨を指す言葉です。
雨に流れる花びらもまた、春の風景の一つです。
花筏(はないかだ)
散った桜の花びらが水面に浮かび、
帯のように流れていく様子を表す言葉です。
川やお堀が桜色に染まる、とても美しい光景です。
桜隠し(さくらがくし)
咲いた桜に雪が降り、
花が雪に隠れてしまうことをいいます。
春の終わり頃でも雪が降る地域では、
桜と雪を同時に見ることができる幻想的な景色になります。
東京でも2020年3月31日にこの景色を見ることが出来ましたね。
まとめ
桜の季節には
- 催花雨(花を咲かせる雨)
- 花の雨
- 花曇り
- 花冷え
- 桜吹雪
- 花吹雪
- 花嵐
- 桜流し
- 花筏
- 桜隠し(桜に降る雪)
など、たくさんの美しい言葉があります。
こうした季節の言葉を眺めていると、若い頃、上生菓子の菓名を考えるために歳時記をめくり、日本語の奥深さに圧倒されていた頃を思い出します。
桜の季節は、花の美しさだけでなく、言葉の美しさにも気づかせてくれる季節なのかもしれません。
今年の春は、桜と一緒に、そんな言葉の春も楽しんでみてはいかがでしょうか。
桜の季節には、春を感じさせる美しい言葉がたくさんあります。そんな季節の言葉の意味を知ると、桜の季節がより味わい深く感じられるかもしれません。

