紫金山・アトラス彗星が観測できるかもしれません
2024年の秋、夜空に現れる注目の天体「紫金山・アトラス彗星」(C/2023 A3)が観測できるかもしれません。この彗星は2023年に中国の紫金山天文台で発見され、「アトラス」は発見に使われた天文観測プログラムに由来しています。
彗星は氷と塵でできており、太陽に接近するとその表面が蒸発し、ガスや塵の尾が形成されます。この彗星は、9月下旬から10月上旬、日の出前の東の空に見えます。日の出45分前の高度が10度未満と非常に低いので、見晴らしの良いところをあらかじめ探しておきましょう。
10月中旬以降は、日の入り後の西の空に移ります。日の入り60分後の高度は15日に約15度、21日には約30度とぐんぐん上がっていくので、高さの点では見やすくなります。20日ごろからは月明かりの影響がなくなるという点でも有利です(ただし、彗星そのものはどんどん暗くなっていきます)。
彗星の明るさは予測が難しいため、見え方に変動がある可能性もあります。
観察する際は、街明かりの少ない場所で西の空に注目してみましょう。スマートフォンの天体観測アプリを使えば、彗星の正確な位置を確認できます。秋の澄んだ夜空で、ぜひこの貴重な天体ショーを楽しんでください。
紫金山・アトラス彗星はどこに見える?
https://www.astroarts.co.jp/special/c2023a3/chart-j.shtmlhttps://www.astroarts.co.jp/special/c2023a3/chart-j.shtml
9月下旬~10月上旬は明け方の東の低空
10月中旬以降は夕方から宵の西の空