海の日と水難訓練の日──海辺の恩恵と命を守る知恵を巡って
今日7月21日は、海の恵みに感謝する「海の日」です。そして同じ日に、愛知県岡崎市の岡崎竜城スイミングクラブが2023年に制定した「水難訓練の日」でもあります。
こちらは毎年7月の第3月曜日、「海の日」に合わせ、水辺の事故を防ぐための意識浸透と「着衣泳」などの訓練普及を目的に一般社団法人・日本記念日協会に登録されました。
発端は30年以上前。創業者・大森國臣氏が、夏になるたびに流れる水難事故のニュースに胸を痛め、「何かできないか」と着衣泳訓練を独自に始めたことに遡ります。
この訓練では、服を着たまま浮く・呼吸を整えるといった、もしものときに自分の命を守る技術が体験を通じて学べます。
「海の日」は明治天皇が船で横浜に帰った1876年7月20日を起源とし、1996年から国民の祝日となりました。海の恵みと海洋国家としての繁栄を願う日です。これに対し「水難訓練の日」は、その楽しみが潜むリスクにも備える日。2つの記念日が重なることで、海や川を楽しむだけでなく、安全意識と命を守る知識を改めて見直す機会となります。
これからの本格的な海水浴・水遊びシーズン。すでに海や川での悲惨な水難事故のニュースを耳にします。まさか自分が事故にあうとは・・・とご本人たち思うところだと思います。
そのように思わなくてもよいように、海に対する敬意とともに、準備や訓練を怠らず、感謝と安全の両方をもって夏を迎えたいものですね。
その年の最初の水遊びの際に、しっかり訓練をしておくということを習慣づけていただくと良いのではないでしょうか。

海の日 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%B7%E3%81%AE%E6%97%A5
水難訓練の日 https://zatsuneta.com/archives/10720a4.html