秋の香りの競演・金木犀と銀木犀の違いと楽しみ方
秋の風が少し冷たくなってくるこの時期、どこからともなく甘くやさしい香りが漂ってきます。
その香りの主は「木犀(もくせい)」の仲間たち。最近は金木犀より一足早く、銀木犀が咲きはじめていますね。皆さんの周りではどうでしょう。
私は先日、初めて銀木犀の実物を目にしました。それというのも、2~3日前の通勤途中に、ほのかな香りを感じ、あちこち見まわしてみたら、学校の前の街路樹に銀木犀が咲いているではありませんか。例年は金木犀が咲いていることに気を取られて、銀木犀の存在そのものに何年も気づいていませんでしたので、なんと鈍感なことでしょう。昨年は他のスタッフが銀木犀の木を見つけたという話をしていて、近くで見たことがないなと思っていたくらいです。
🍃 金木犀と銀木犀の違い
見た目の違いはもちろん「花の色」。
金木犀はオレンジ色、銀木犀は白い花を咲かせます。
でも、それだけではありません。
金木犀は、花の香りが強く街中でもすぐに気づく存在。
一方、銀木犀は近くに寄って初めて「あ、咲いてる」と感じるような、奥ゆかしい香りが魅力です。
🌼 金木犀・銀木犀の楽しみ方
① 香りを感じながらの散歩
風が少し冷たくなってきた朝や夕方、公園や住宅街を歩くと、ふと香りが漂ってきます。
立ち止まって木を見上げると、季節の移ろいを実感できます。
② 写真に撮って秋のアルバムに
金木犀のオレンジと銀木犀の白のコントラストは、秋の自然を彩る素敵な一枚になります。
スマホで撮って、SNSやスマホの待ち受けにするのもおすすめです。
③ お茶やスイーツで香りを楽しむ
中国では昔から「桂花茶(けいかちゃ)」として親しまれてきました。
乾燥させた花を紅茶に少し混ぜると、やわらかな甘い香りが広がります。
市販の「金木犀シロップ」や「桂花ジャム」などもこの季節ならではの味わいです。
今年は、少し早く香り始めた銀木犀、そしてこれから見頃を迎える金木犀。
同じ秋の香りでも、比べてみるとそれぞれに個性があります。また、お花の形もかわいいですね。
通勤やお散歩の途中で、香りで感じる秋を楽しんでみてください。
この花の香りを感じると、「とび色の瞳に誘惑の陰り 金木犀の咲く道を・・・」という「君のひとみは10000ボルト」という歌を口ずさんでしまうのは私だけでしょうか・・・。
