バックスペースとデリートの違いを知れば操作がもっと快適に!
パソコンを使っているとよく目にする 「バックスペース(Backspace)」キー と 「デリート(Delete)」キー。どちらも「消す」ためのキーですが、実は使い方や働きが大きく異なります。場面ごとの違いを知っておくと、作業がぐっとスムーズになります。
まずは Excel の場合
- 1つまたは複数のセル範囲を選択して Delete を押す → 選択したセルの内容(文字や数値)は消えますが、セルの色や罫線などの書式は残ります。
- 1つのセルを選択して Backspace を押す → 実は Delete とほぼ同じ動作で、中身だけが消えます。そしてセル内にカーソルが表示されます。複数のセル範囲を選択してBackspace を押すと、範囲選択したときの1つ目のセル内文字が消えてカーソルが入り、文字入力中の状態となります。セル内の文字を消すのは Delete を利用する方が一般的です。
※複数のセルを範囲選択をして、一回にデータを削除しようとしたのに、間違えてbackspaceキーを押してしまった場合は、慌てずにEnterキーを押してセルを確定させ(セルの編集状態からセル範囲選択状態に戻す)、その後Deleteキーを押して削除しましょう。 - セルの中でカーソルを立てている場合 → Backspace はカーソル左の文字を、Delete はカーソル右の文字を消します。
次に Word での使い方
- 文章入力中に Backspace を押すと、直前の文字が消えます。誤字に気づいた時に便利です。
- Delete はカーソル右側の文字を削除します。文を整えるときに活躍します。
- 表を選択して Delete を押すと、表の中身だけが消え、枠線は残ります。表そのものを削除したい場合は、表や、行列を選択してBackspaceを押すと選択した部分が削除されます。、右クリックメニューやリボンのコマンドで「表の削除」を使うより簡単に消せます。
さらに、アプリによっては Backspace が「前に戻る」役割を持つ場合もあります。例えば昔のブラウザでは、Backspace を押すと前のページに戻る設定が一般的でした。現在は変更されていることもあります。また、フォルダ内の操作中にBackspaceを押すと一つ上の階層に戻ります。「消す」以外の機能を持つことがある点も覚えておくと良いでしょう。
違いを理解しておけば、ExcelでもWordでも迷わず操作でき、効率がぐんと上がりますよ。
